神の詩第七章5節

精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター第八巻より抜粋です。


精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 8
森井啓二
きれい・ねっと
2024-09-27


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「これは私の低次のプラクリティである。勇者アルジュナよ、これとは別に、高次のプラクリティがあることを知れ。低次のプラクリティである物質界を利用している生命体は、この高次のプラクリティに属する。(5)」

ここで、物質原理であるプラクリティには、2つの相があることが明らかにされています。
・低次のプラクリティ(アパラー・プラクリティ)
・高次のプラクリティ(パラー・プラクリティ)

この物質宇宙が存在するための基盤として、
より精妙でより優れたエネルギー世界が存在することを
明確にしています。


物質世界は、
水面に映る月に喩えることが出来ます。
水面に映る月は、
実在の月が空にあるから存在出来ます。
実在の月がなければ、
水面に月は映りません。

同じように、
実在としての高次のエネルギー世界がなければ、
低次の物質世界が存在することは不可能なのです。


本章においてこの説明がなされているのは、
第6章で瞑想について語ったからです。

瞑想は、
肉体の感覚器官を超えるための手段の一つです。
瞑想中に、
瞑想行為そのものが消えていきます。
そしてその瞬間に、
高次のプラクリティを認識する段階に入ります。


高次の領域を知るためには、
心を静謐にして、
自己の内面に意識を留めることから始めます。


心が鎮まり、
意識は雑念から完全に離れ、
沈黙の状態を保ちます。


その状態の中で、
霊的知覚が
ゆっくりと
発達していきます。

それは、
土の中に入った植物の種子のようなもので、
やがて発芽して、
根と茎がゆっくりと伸びていきます。
土の上から見ているとその変化はわかりませんが、
土中では確実に進化していきます。

この沈黙の行と併行して、
出来るだけ自然の中に身を置くことを推奨します。


続きます。




精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 8
森井啓二
きれい・ねっと
2024-09-27










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